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「やぶ医師のひとりごと」 肺炎の検査、診断

「やぶ医師のひとりごと」 肺炎の検査、診断

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 ◆  やぶ医師のひとりごと    第 369号  ◆
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   2013年3月1日発行 購読者数 8728名
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  <本日のテーマ> 肺炎の検査、診断
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皆さん、こんにちは。

今回から購読して頂いた方、はじめまして。

循環器内科医のDr. Iです。



今週も「肺炎」について。

まずは、先週までの復習。



 ●肺炎とは

  ○肺に細菌やウイルスが入って、炎症が起きる病気。

  ○肺炎の症状は、高熱、咳、痰、など

  ○日本の死因の第3位が肺炎で、年々増えている。

  ○肺炎で亡くなる方のほとんどは高齢者なので、

   特に高齢者の肺炎は要注意。



 ●肺炎の種類、原因

  ○感染性肺炎

   ▲細菌性肺炎

   ▲ウイルス性肺炎

   ▲マイコプラズマ肺炎(非定形肺炎)

   ▲真菌性肺炎

  ○感染性以外の肺炎

   ▲リウマチ、膠原病、薬剤などが原因の

    間質性肺炎など。



 ●肺炎の症状

  ○咳、痰

  ○高熱

  ○呼吸困難、食欲低下、胸痛、など



肺炎というのは、肺に炎症が起きて、

咳や痰、高熱、などの症状が出る病気です。



日本の死因の第一位はガン、二位は心疾患、三位は脳卒中、

というのが、ここ20年位続いていたんですが、2011年

からは、肺炎が第三位になって、どんどん増えています。



そんな肺炎の原因として最も多いのが細菌で、

特に肺炎球菌や黄色ブドウ球菌などの細菌が多いです。



肺炎の症状で多いのは、咳、痰、高熱などで、

重症になると呼吸が苦しくなるし、脱水になると

全身がだるくなって、食欲が低下する事もあるよ、

って話でしたね。



  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆    



そいじゃあ、今週も肺炎について。

今日は、「肺炎の検査、診断」についてです。



 ●肺炎の検査、診断

  ○問診

毎回、このメルマガでも書いていますけど。

どの病気を診断する時でも、最も重要なのが問診です。

問診というのは、名前の通り、患者さんに問いかけて

診察する、というものです。



肺炎の場合は、咳や痰などの症状が普通はありますから、

そういう症状がいつからどのくらい続いているのか。

熱はあるのか、あるならいつから何度くらいか。

それ以外にも息苦しいか、食欲はあるのか、

など、患者さんに話を聞いて診断の参考にします。



  ○身体所見の診察

肺に炎症反応があると、肺の音を聞いた時に

雑音がする事があるんですよ。



テレビや映画なんかで、お医者さんが肺の音を聞いて、

「肺炎になっていますから入院しましょう」

みたいなセリフ、聞いた事ありませんか。



肺の音だけで肺炎と診断するのは、難しいですが、

肺に雑音があればただの風邪じゃなくて肺炎になっている

可能性がありますから、もう少し検査した方が良いです。



  ○胸部レントゲン写真

肺炎というのは、肺に炎症がある状態です。

これもテレビや映画の話になりますけど、

「肺炎になって肺が真っ白になっています」

みたいなセリフ、聞いた事ありませんか。



レントゲン写真って、影を写しているんですけど。

肺というのは、空気が入っているので、

基本的には黒く見えるんです。



でも、肺炎の場合は肺に炎症があるので、

白っぽく見えちゃうんですよ。

文章だとわかりにくいんで、

写真を載せますので、ちょっと見て下さいね。



参照:メディカルタウン「細菌性肺炎」
http://medical.itp.ne.jp/sickness/dic/encyclopedia/23-kokyu/0562-35.html



真ん中くらいにあるのが、胸部レントゲン写真です。

写真の真ん中付近にある、丸っこいのが心臓で、

両脇にある黒っぽいのが肺です。



写真の右側に矢印が書いてありますよね。

その先に白っぽくなっているのが、肺炎の影です。

写真の左側も肺なんですけど、左側は正常の肺で

白い所はほとんどなくて、黒っぽいですよね。



こういうのを見て、肺炎と診断します。



  ○胸部CT

レントゲン写真というのは、影を見る写真なので。

胸部の場合は、例えば心臓の裏側に肺炎があると、

心臓の影が邪魔で肺炎かどうかわからないんですよ。



胸部レントゲン写真だけでは肺炎と診断できない、

そういう時は、必要に応じて胸部のCTを撮ります。



CTというのは、体を輪切りに細かく切って、

写真を写す検査なので、心臓の裏側にあるような

わかりにくい肺炎とかでも見つける事ができるんですよ。



  ○血液検査

血液検査を行うと、炎症反応があるか、

炎症反応が高いのか、という事がわかります。



肺に炎症が起きるのが肺炎ですので、

血液検査をすれば、炎症の程度がわかります。



ただ、例えば尿路感染とか他の部位に感染があっても

血液検査上は炎症反応が上がりますから。

症状やレントゲンなどの画像検査などと合わせて、

総合的に診断をする必要があります。



  ○培養検査

肺に細菌とかが入って炎症が起こると、

人間はそれを殺して外に出そうとする、

自然治癒力が働きます。



その結果、痰や咳が出る、って事は

この間も書きましたよね。



肺炎の場合、肺に炎症が起きて痰が出るから、

痰の中にも細菌は入っているんですよ。



痰の培養をして、細菌が中にいれば細菌が増えるから、

どんな細菌が原因で肺炎になっているか、

という事がわかります。



細菌の種類によって、治療で使う抗生物質の

種類が変わりますから、大事な検査なんですよ、これ。



それと、肺炎が悪化すると、血液の中まで細菌が

入り込んでしまう、っていう事もあるんですよ。

こういうのが疑われる場合は、血液の培養も行います。



ちなみに、結核でも咳や痰が出て熱が出る、

という同じような症状が出る事もありますから。

細菌培養と一緒に結核菌の培養を行う場合もあります。



そんな訳で、本日からは「肺炎」についてでした。

そいじゃあ、今日はここまで。

いつものように、下にまとめを書いておきまーす。



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【今日のまとめ】                            
             

 ●肺炎の検査、診断

  ○問診

  ○身体所見の診察

  ○胸部レントゲン写真

  ○胸部CT

  ○血液検査

  ○培養検査



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【編集後記】

本文の中の検査には入れていませんけど、

熱を測るっていうのも診断には大事な事ですよ。



それと、肺炎の場合は、痰の中に細菌がいるので、

痰に黄色とか緑色とか、色がついている場合が多いんです。



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